ソニーは一応頑張って電子書籍ビジネスを進めようとしていることは
以下のモデルから明らかと思われます。
ソニー、通信機能搭載の新型「Reader」の発表会を開催 ~3G/Wi-Fiをサポート、端末から直接コンテンツを購入可能 - PC Watch
その頃、電子書籍販売ですでに必勝パターンを会得したとおもわれるアメリカアマゾンは以下の端末を販売しました。
http://news.livedoor.com/article/detail/5900063/
端末の価格の安さ、通信費用の安さ、なによりコンテンツの手軽さまで含めて、日本は完敗しています。
じゃ、アメリカのアマゾンみたいなものは日本にないのかと言われれば、すぐにあげられるものとしては
楽天
があります。
つい先日も 楽天、電子書籍ストア「Raboo」をオープン ~パナソニック製7型タブレットが専用端末として登場 - PC Watch を発表しているくらいです。
そして、楽天はこのシステムを発表した時点で、「負け戦」に参加したものと個人的に予想しています。
販売できるものなら何でも売ってします、仮想巨大店舗をもっているにもかかわらず、
この端末で売るのは「電子書籍」だけ。
しかもこの端末を「販売」するのだから、どれだけ殿様商売なのでしょうか?
楽天がすべきは
・タブレット端末を0円で「バラマキ」
・その端末の通信費用も月額1000円に抑えて、
・タブレット端末から「すべての楽天で取り扱っている商品」を販売する
そのような戦略ではないでしょうか?
楽天ならば、WEBページを統一して専用端末に対応させることも簡単でしょうし、
楽天ポイントで月額通信費を無料サービスにすることも可能でしょう。
パソコンが使えない高齢者でもタブレットなら、抵抗なく購入ボタンを押してしまいがちでしょうし、
ケータイの小さい画面よりも見やすいタブレットのほうが通信販売商品の写真なども伝えやすいでしょう。
これ以上パソコン利用者が普及しないであろう日本の場合、
それ以外の手法で無理やり販売窓口を拡大する必要があるのです。
それが戦略的に提示できない楽天は、ゆるやかな衰退を始めだしているのかもしれません。
銀行も、クレジットカードも、小売も、プロバイダも全部自社で持っているのに
それをすべて有機的に完結したサービスがいまだ見えてこないのは、縦割り運営だからでしょうかねえ。