インターネットラジオの第2段階についての考察

おそらくは、ちょっとしたきっかけで始まったであろうインターネット経由でのラジオ放送。
・スポンサーがない
・放送枠がとれない
・気軽にやってみたい
などの様々な思惑、条件が重なった結果、なんとなく始まってしまったネットラジオ

当初は、放送媒体が電波からインターネットに変わっただけかとの認識でしたが、
開始してみたところ、作り手も、受けても、様々な事を自覚できるようになりました。

  • リスニングタイムを聞き手が自由に選べる。
  • 放送内容に制限はない、がJASRAC対策は必要。
  • 人気がある番組はサーバーに非常な負荷をかける。
  • 1クールという制限は存在しない。
  • 放送時間としての30分制限は存在しない。
  • 良コンテンツは具現化することで資金が回収できる場合もある。

上記メリットデメリットを十分に理解した上で、勝負に出た代表的会社としては、
アニメイトTV,音泉Lantis
の3社が上げられれますでしょうか。
既存の放送局に縛られない分、ネットラジオに必要なコンテンツを他に先んじて集めることが出来、
ある程度の収益を計上しているようです。

ここまでが第1段階と定義しましょう。
名称としては暫定的に「ねとらじ1.0」とします。

では第2段階、「ねとらじ2.0」はどこが取り組んでいるのかといいますと、
ニコニコ動画となります。本当はYouTubeも入るとは思うのですが、まだ条件が不足気味です。
第2段階の目的は、ユーザー数の拡大、入出力経路の多様性の確保となります。
ねとらじ1.0での欠点でもあった
A インターネット可能なパソコンが必須なためユーザー数の拡大が難しい。
B CD化するまで収益になりづらい。
C サーバーへの負荷問題。
について、具体的解決策として、
ansA ケータイからでの低料金での視聴を可能としました。
 ねとらじ1.0では1番組数百円かかっていたのが「ニコニコ動画全体で」数百円と非常に低価格となりました。
ansb CD以外にもアフェリエットによる間接的収入手段を提示
ansC 全部まとめてのサーバーとすることで、インフラをもっていないコンテンツ製作会社が参入しやすくなりました。
実際、私の場合ですと、いままでですと自宅に帰ってからしか聞けなかったネットラジオ
ケータイだけで済むようになり、電車での移動中などが非常に快適になりました。
もちろんねとらじ1.0の時でも、MDやらに録音して「パソコンの前以外で聞く」ことも可能でしたが、
ケータイでボタンひとつでいつでもどこでも聞ける環境に慣れてしまうと、昔には戻れません。(以下個人的推測。主にJASRAC対策の為に、ねとらじ1.0では番組のダウンロード保存を禁止する方向にあります。)
常時ネット環境を実現しているケータイでの視聴環境の提示は、ライトユーザーの拡大に繋がるに違いありません。

ちなみに、ラジオから分家の形で発生したネットラジオですが、進化を遂げることで
結果的に両者の領域は明確に分離されてきたものと考えます。
よりリアルタイム情報は電波依存のラジオへ。
より趣味的情報はネット依存のねとらじへ。

願わくばもっと聞きたくなるような「番組」が少しずつ増えてくれますように。
あ、一度に増えなくてもいいです。
すでに消化不良気味なだけ、エアチェックしている状態ですので(笑)

追伸1
ねとらじ1.0でも、パソコン以外で聞く方法は存在していましたし、
実際私はスマートフォンエアチェックはしていました。
でも、一度ケータイでの手軽さを味わってしまうと、ね。

追伸2
iTunesiPodを当方所持していないため、検討対象外とさせていただきました。

追伸3
WIMAX内蔵の500g以下のWINDOWS端末が普及したなら、ねとらじ1.0のままでもいいのかも?
具体的に言うと、E-mobileからwillcomD4が6万円で発売されたりした場合ですけどね。

追伸4
いまハマっているラジオといえばこれですね。
D
公式なのに、画像でスタッフも遊んでおり、見ているだけでもたのしめます。