MADビデオ、確かに昔は配布していましたけど、今その必要があるかというと、さてさて。

昔、なぜMADビデオがいろいろな形で普及したか、
そしていまはどのような時代になったのかを振り返ると、
MAD作品をDVDに残す必要性があるかどうか、自然とわかるのではないかと思い、ここにメモしておきます。
以下、あくまでも自分の記憶、又聞きによる情報であり、事実確認については、読者の判断に一任させていただきます。

昔昔のMADの普及方法

大学のサークル内での閲覧、地方上映会、同人誌即売会、などなど
完成品は昔は8mm、VHS,ぎりぎりDV?、当然デジタルマスターなどというものは存在せず、
上映されるたびにテープは磨耗し、ノイズが入るようになったりトラッキングずれをおこしたりすることもしばしば。
それでも「それしか見る方法がない」から、その数少ない視聴チャンスを皆大事にしていました。

ちょっと昔のMADの普及方法

FTPサーバーによるファイル交換、P2P,偽装アーカイブによる無料ホストに分散アップロード
なんとかPCで編集、録画ができるようになると、今度はいかにして(当時としては)大容量のファイルをやり取りするかが勝負。
ISDNでがんばっている人もいたかもしれません。
光回線など夢のまた夢のころのお話。
無料ホスティングサーバーさま、その当時は大変お世話になりました。

今のMADの普及方法

とりあえずニコニコ動画Youtubeなどにアップロード,そして掲示板で告知が可能に。
FTPサーバーが倒れることもなくなりました。
偽装ファイルが集中ダウンロードで破損する時代とも無縁に。
だれもが光回線が中心となって、平気で1ファイル100MB以上の作品でも「気軽に」公開できるようになりました。
著作権違反などについては、今回の話では別問題とするため、とりあえず無視させていただきます)

で、DVDにする理由はどこにありますか?

Q1 DVDのほうが綺麗だから?
Ans1 YOUTUBEのHDマスターの作品を見れば、DVDのほうがむしろ「汚い」です。
Q2 イベントが開催できるきっかけとなるから?
Ans2 もともと違法の存在の作品だらけ、イベントにより万が一の事態になる可能性はどう防ぎましょう?
   永久に残したいから?
   今現在ですら、自助努力である程度はなんとかなりますよね?
Q3 自分が見逃したMADを見たいから?
Ans3 努力せずにMADを楽しもうとは・・・MADの神様がいるとしたら、きっと泣き崩れていますでしょう。
   大体昔は「見れないどころか永遠に出会うことの無かったMAD」のほうが多かったというのに!!

というわけで、ある意味今現状こそがMAD界にとっての天国に近い状態ではないかと。
それでもなお保存したいものがあるというのならば
MAD製作者の「マスターデータ」のBD(ブルーレイディスク)もしくはHDDですね。
MAD製作者はいつかは引退します。
でも作品は永久に語り継がれるものであり、そのときにマスターデータBDが存在していれば、と考えることはありますけどね。

著作権上、公に永久に存在できないであろう、名作MADの博物館。
存在したら、入場料にいったいいくら払うことになるのやら。
でも、確かに、この日本に、MAD文化という歴史があったことを、何らかの形で残すべき、ではないでしょうかね。

独り言1。
でも角川限定なら、MAD博物館、「いまなら」可能なのかも。

独り言2
妥協点はネットスターでMAD特集してBSハイビジョン放送をBD録画、著作権関連はNHKにお任せと。