ニコニコ動画で「ジャンル」として確立している
アイドルマスターと初音ミクをそれぞれ商品としている企業ですが、
その取り扱いにおって、決定的な差がでたのが以下の2商品と言うべきでしょうか。
アイドルマスター2nd
アイドルマスターツインズ Xbox 360 プラチナコレクション
- 出版社/メーカー: ナムコ
- 発売日: 2009/03/12
- メディア: Video Game
- 購入: 3人 クリック: 30回
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初音ミク -Project DIVA- 2nd (特典なし) - PSP
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2010/07/29
- メディア: Video Game
- 購入: 16人 クリック: 146回
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両者ともヒット作といえるゲームとなっていますが、
その「後継作品」を作る上で両者の違いが明確となりました。
バンダイは、新要素を付け加える代わりに、実装があきらめた要素を残し、
セガは、むやみに新要素を付け加えることなく「進化」を選択。
その結論に至った流れを推測すると、両者のこれからがみえてくるのではと考えます。
セガは2ndを創るにあたり、
改めて1stの良さを伸ばし、弱点を改良していくというスタンスをとっていますが、
それ以上に「ユーザー」に対して真正面から取り組んだといえるのではないでしょうか。
初音ミクというキャラクターを取り扱うに当たり、
ユーザーコミュニティをないがしろにすることなく、一定の距離を置きつつも敬意を忘れない。
ひとつの例としてあげれば「DIVAっぽいど」に対するコメントがあげられるでしょう。
「DIVAっぽいど」は可愛い
この一言で、ユーザーのコンテンツを評価し、「知っているよ」というスタンスもとる。
そのバランス感覚がこれからも続く限り、続編もヒットすることは間違いないでしょう。
一方バンダイナムコは2ndを売るにあたって
ユーザーを重視すること「会社内の上司」の顔だけを伺ってゲームをつくることになった。
・男性キャラで新ファンを獲得できます。
・その分既存キャラに一定の制限がかかりますが、画面上には登場しますので影響は少ないと予想されます
・関連グッズはAKB商法を用います
・コストのかかるオンライン対戦を中止することで収益性が向上します
・開発コストは既存キャラクターのリストラにより抑えられるので、前作よりも収益分岐点が下がります
・2月に発売なので決算の数字が向上します
たしかにビジネスマンとしては間違っていない企画書だったのでしょうが、
「エンターテイメント企業」として一番大事な何かがごっそり抜け落ちてはいませんでしょうか。
そして、その企画書にGOサインを出した上層部の思惑は?
10年後、エンターテイメント企業として残るのは果たしてどちらでしょう?
追伸
結局バンダイはコンテンツを「つくりあげる」ことは出来ずに「消費」しかできない企業に成り下がってしまったんだと感じます。
10億の売り上げが可能なコンテンツがあるなら、10億稼げと。
ただ、それだけ。
1億の売り上げが可能なコンテンツを10億に育てる方向性は今のゲーム製作からは見えないのです。
だからこそ、バンダイはナムコからアイドルマスターというコンテンツを「搾取」したんでしょうね。
そして、その後に残るのは・・・