買収されるとしたらどこにされるのか?

まずはUstreamでの発表ごくろうさまでした。
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その1 日本出版会

その目的は有料電子書籍を一刻も早くビジネスモデルとして成功させたいがため、
邪魔となるサービスを取り合えずつぶそうとする目的以外ないでしょうね。

その2 GOOGLE

メリット
・自分の広告を見る層を単純に増やせる。しかも特定層に対してのピンポイント。
・インターネットと意識していないユーザーも広告ターゲットとすることが可能。
・無料配信広告モデルはGoogleのビジネスモデルと合致
・著作者から完全に許諾をもらっているため「合法データ」として世界中に販売可能
デメリット
・PDF化の最終判定がいちいち著作権管理者に許諾を受けるシステムが問題。人手がかかりすぎ。そのようなコストがかかるシステムをGOOGLEが許可するか?
でも、地図データ作るためなら地道に車を走らせる会社だしなあ。

その3 AMAZON

メリット
電子書籍冊数の増加、しかも日本市場のある意味コアターゲットである漫画系
・日本の出版社が握っていて契約できなかった似非絶版扱い本の流通化が可能
・ショッピングモールに「商品(0円商品)を陳列可能、もちろんその隣には「最新刊」も
・配布システムが既に存在
・サーバーはいくらでもある、というかたしかいまのJコミのシステムってAmazonEC2だったような?
デメリット
・0円商品の販売が流儀にあうのか?(でもMP3で0円商品陳列しているし・・・)

結論

個人的予想ではGoogleが買収に動き出す?
ただ、その条件としてはおそらくはビックタイトルがあることが前提。
たとえば、そう赤塚とか藤子 不二雄とか?
あくまでも現在も書籍で利益をだせるものはターゲットではないから、大御所でも口説き落とせることは可能かなあ。

実は一番大事なこと

Jコミサービスが立て続けに発表、広報を積極的に実施しているのは
現在すべての漫画家に対して「電子出版に際しての契約はうかつにするな」だと勝手に推測しています。
実際の書籍の場合は、絶版扱いにすることで、Jコミの電子書籍と棲み分けが可能なのですが
一度「他の電子書籍サービス」で提供してしまった場合、
・複数の電子書籍サービスに乗せることは可能か?
・その場合価格が高価となって、「まず手にとってもらうこと」がなくなるのではないか?
という懸念が付きまとうからです。

Jコミの中の人がまず最初にすることは
「漫画家に不利な電子出版契約をするな」
という広報ではないでしょうか?
漫画家本人が、自由に出版形式、配布形式を選択、移行できることが
長い目で見て、漫画家本人にも、その漫画のファンにとっても良い結果を生むことになると信じています。

かってな希望

PDF化するときに、作者の確認を必要ってすることは
そのPDFに「追加データ」を入れるタイミングがあるってことですよね?
読みきりとか、未発表カラー原稿とか、
コミックスではモノクロでもカラー原稿があるなら、PDFのときにカラーで収録できるってことでは?
こういう付加価値あったら、良いサービスになるような。