アイドルアニメは時代を反映するべき存在なのに・・・

久々に夕方から放映されるアイドルアニメであるアイカツ!ですが、個人的見解としては「未消化」部分が多いすぎるため、これからのスタッフは相当苦労するんんじゃないかと思わざるを得ない内容でした。

CGが微妙だとか、歌はどうなのとか、でもCVは好みなんだけど、といろいろ思うところはあるのですが、
このアイカツ!の一番の問題は「今のアイドルとはこういうものなのだ」という主張が見られないことであると考えます。
キッズアニメのCM媒体としては一定の水準は満たしているので、スポンサーサイドとしては合格点はでるでしょうが、作品からのアイドルに対する「想い」が私には伝わってこないのです。

マクロスの場合、あの世界でのアイドルの定義が確立しているため、心配することはありません。
プリティリズムは「既存のアイドルではない芸能界」を設定することでうまく回避をしています。
AKB0048はトンデモ設定の世界に「現時点で結果を残しているアイドルソング」を加えることでアイドルのイメージを確立しました。

でも、アイカツ!には「アイドルの定義」が見えてこないのです。
一応21世紀のアイドルっぽい歌は歌っています。
何となく今風のステージングもしています。
でも、それだけでしかありません。
なぜそのステージなのか、なぜその歌になるのかの必然性が映像からは伝わってこないのです。
主人公はあのステージをみて感動したからアイドルになったそうですが、
視聴者は「あのステージ」をみて主人公と同じ「感動」を受け止めることができたのでしょうか?

今のままの内容だと「かわいい衣装を着るのがアイドル」、と子供に刷り込み教育するための番組にしかならないことが、アイドルアニメファンとしては残念でなりません。

追伸
アイドルアニメは1話でのアイドルシーンが「肝要」なのに、あの出来ですか。
アイカツ!はCDは売れなくても気にしない、気軽な企画なのでしょう。
まあ、たった1万枚売れればオリコンウイークリートップ10に入る時代ですから、歌に力を「入れない」のが方針なのかもしれません。