初音ミク5th AnniversaryミクLovesファミマ♪キャンペーンに対する博報堂の本気さ。

店先で見かけてしまった以上、商品を押させるのがある属性の人たちにとっての義務であることは自明であるので
以下のものを入手してきました。

商品自体は告知されている通りのものだったので、
「ある意味お買い得かな?」と思えるものが中心でした。
特に野菜ジュースに至ってはITOENの正規品と値段的にもほぼ変わらないので(コンビニ価格)
おなじ野菜ジュース買うならいっそのこと、という購買欲をほどよく刺激するものでした。
なお、今回のキャンペーン応募の最低レシート金額が500円となるので、
お弁当+「緑のジュース」がいい組み合わせとなりますので、お昼に、夜食に是非如何でしょうか?

ここからが本題。

今回のキャンペーンの意味するものについて

今回のキャンペーンの企画において、他のオタク系コンテンツのタイアップ企画との「違い」というと
1)キャンペーン期間が39日間と、他の企画がおおよそ1〜2週間であったことからすると「長期間」
2)限定商品といいつつ、その期間なら必ず購入できる商品を準備
3)毎日イベントを開催
4)位置情報が必須のキャンペーンである
5)スマートフォン限定キャンペーンを実施
上記要素が確認できます。
単にコンビニへの来訪客数増大を図る企画としては、どこか大がかりだと思いませんか?

そこで、今回のキャンペーンにおいて、消費者からどのような情報が得られるのかを考えてみますと、
6)ポイント(ファミリーマートなので)
7)レシートによるキャンペーンサイトへの応募
8)Grabee(詳細はこのURLを参照)
の3要素であることに気が付きます。

キャンペーンの出資企業が「本当はどこなのか」については想像するしかできませんが(建前上はSEGAとかですよ、もちろん。)、
6)7)8)から得られる情報の「濃さ」を考慮すると、今回の企画における、博報堂の本気さが感じられてなりません。

6)についてはCCC社が全面的にデータを取り扱うことになるので、ここでは取り上げません
7)についてはファミリーマートがデータを管理しており、次回キャンペーンに商品傾向などを反映させる資料となることでしょう。
ここまでは、他のタイアップキャンペーンと変わる要素は見受けられません。

今回の企画において、ポイントとなるのは8)によって得られることのできるデータです。
このデータを入手できるのは博報堂であることは、アプリ提供会社から容易に予想できます。
ちなみに8)で入手できる情報として明示されているものとしては、
・いつ
・特定の個人が(性別、年齢)レベル
・どの位置にいたのか
の情報となります。
データから引き出すことのできる情報の一例としては、
7)と8)の差異を出すことで「キャンペーンでファミリーマートに寄ったけど商品を購入しなかった割合」などでしょうか。(もちろん非スマートフォンユーザーの割合を考慮する必要がありますが)

以前はヒアリングやアンケートでしかできなかったコンビニ利用者の出口調査ですが、、
一部の統計データに限れば、スマートフォンを利用することで、「半ば自動的に」得られるメリットは、
広告代理店にとって、非常にメリットが多いことでしょう。

私から博報堂にお願いすることはただ一つ。
「市場データ提供には協力しますので、よりコンテンツを充実させてください。」

そうそう、苦情を一つだけ挙げるとすれば、アプリが肥大化しすぎ、ということでしょうか。
128kbpsだとさすがにダウンロードできませんでした。
次回キャンペーンがローソン×grabeeだと、WIFIが無料で使えることがメリットとなって、
統計制度が向上するかもしれませんね。