W-ZERO3の比較対象について

祭りの後。

発表と同時に一部で大騒ぎとなり、
WPCEXPOで実機のレポートが出だしているこのごろ、
ようやく熱狂していた部分が収まりだしたとこでしょうか。

実際には、やっぱりWindowsMoble5ベースであるところの不満点(安定度、など)、
拡張性がないハードであることが改めて実感され、
このペースでいきますと、発売時に「本当に必要な人」にはいきわたりそうになってきました。
ここまで計画しての事前発表、だとすると、WILLCOM侮りがたし。

既存ユーザーはあまり重要視されていない

PDAを情報端末、通信端末として「すでに使いこなしている人」にとって
今回のW-ZERO3は中途半端なスペックであった、と実感しだしたころではないでしょうか?
まじめに考えるとVGA液晶のPocketPCBitWarpなどのほうが、
自由度、ランニングコストの面において圧倒的に有利です。

京ぽんを使いこなしている人にとっても、同じく「あらゆる意味で無駄が多い」と感じられたのではないでしょうか?
おそらくWPCEXPOで稼動していた310シリーズこそが、京ぽんのよさを理解している人たちにはもっとも魅力的だったはずです。
液晶がVGAでないことを除けば、310でもフルブラウザ環境はありますし、その他オプションも豊富に選択できることは明らかです。

WILLCOMが目指す市場とは?

あくまでも私見ですが、「まだ存在しない」のではないでしょうか。
先進的ユーザーが現在入手して利用しているスマートフォンM1000702NK)と、W-ZERO3
似ているようで、存在定義が根っこの部分で違っている気がしてなりません。
マイクロソフトが狙っているのは法人市場のような気がします。
サーバー、クライアント形式ではカバーしきれない、日本人の営業スタイルにあった、新しいパソコンの形を提案しているかもしれません。
WINDOWSっぽい端末というのがここでは有効に働くと思われます。
一方シャープは純粋にハードウエアメーカーとしての協力です。
売れ行きが不透明、今後の展開も明確でないザウルスシリーズ。
でも一度PDAを作ることをやめた場合、もう二度と復活できなくなるでしょう。
そうなる前に、せめてPDAの「ハード」だけでも作り続けることによって、生産ラインの確保、人員の仕事の確保をする必要があったのではないのでしょうか。

WILLCOMのスタンスはあくまでも「市場拡大」
PDAユーザーは確保できている(MVMO形式のBitWarpなどで)
携帯ユーザーも310で十分めどは立ったはず。
それでカバーできない分野とは?

W-ZERO3は単体では案外使えない端末なのです。
「親」となるサービス、プログラム、ASPサービスなどがあって、初めて「効果的に運用できる」端末になるのではないでしょうか。
そのことは十分わかっている上で、WILLCOMが発売するということは・・・・
もしかしたら発売後、になんらかの「新しいサービス」を発表するのではないでしょうか?
そして、そのサービスが魅力的なものであったとき、初めて10万台が売れるような気がします。

ちなみにこの12月にW-ZERO3を買うべき人は
「おもちゃ」が好きな人、
「新し物」が好きな人。
WILLCOMに先行投資できる人」
でしょうか。
もちろん既存のPDA,310シリーズが物足りないと思えている人もですけどね。

ちなみに

私は前々から言っているとおり絶対買います。
ザウルスユーザーで、ザウルス信者にとって。
これはPHSなんだ、PocketPCに乗り換えたわけではない!!!と自分に言い訳ができますし。ね。