大企業病にかかっている会社の特徴。

その1 現場からは都合の良い情報しか上がってこない。

販売台数は10万台弱程度で、年内目標は100万台。だいたいそこまでいけそうです。

150日で90万台売るのですか。1日平均6000台販売することになるのですが、そんなに売れるものですかねえ?
楽天会員数が建前上7000万人突破しているとして、100人に一人なら可能といえば可能かもしれませんが。
ただし、KOBOはセットアップにPC必須らしいです。7000万人のうち、「パソコンが使いこなせる人」だけが対象なので、対象会員数はかなり減るのではないでしょうか。とっても気になります。
なお、AmazonKindleはPCなしで利用できるので、念のため。

その2 トップは正確な数字を把握できない。

95%の人が初期設定を終えているのです。初期設定の難しさを除けば、後はまったく問題ないと思っています。5%の人は誰かって?途中で難しくて諦めちゃった人はいるでしょう。ただ、致命的な理由で設定できていないという人は基本的には残っていません。

騒いでいるのはせいぜい2000〜3000人でしょう。

*3000×20=60000 文句言っている人=5%だとすると、100%の人数は60000人?
*販売台数10万台弱=6万台ってことでしょうかね?

その3 言っていることとやっていることが一致しない

だからプロモーションも一切ブレーキをかけていません。

*ではなぜKOBOのユーザー評価を非公開にしたんでしょう?
*利用者の忌憚ない意見はいいプロモーション活動になるはずですが。

その4 自分の都合の良い数字しか見ない

実際に騒いでいる人の数を数えると、まずたいしたことないと思いますよ。

*世の中にはパレートの法則という経験則があるのですが、まさか大企業のトップがこのようなことを知らないわけがないですよね?
ハインリッヒの法則というのもあるのですがねえ・・・
*そもそも声を出して苦情を言う人が日本人の場合少数派なのに、その人数が少ないからといって安心するトップって・・・

その5 自社のボトルネックを認識できていない

基本的に事前のテストは終えていたし、致命的な問題もなかったのでリリースしました。あるとすれば特殊な環境での実験ができなかったということ、コンテンツ配信ネットワークの基本的な部分ができなかったというところだけ。

*日本語にうまく対応できないアプリが「致命的な問題ではない」ですか。(いまは改善されているそうですが。)
*特殊な環境というのは日本語WINDOWSのことらしいですねえ。(笑)
コンテンツ配信ネットワークの基本的な部分ができなかったって簡単に言っていますけど、オンライン販売頼みの電子書籍ではそれは「致命的な問題」というのではないでしょうか。

その6 裏に何か隠している

アマゾン?いやいや真面目な話、(彼らがいつ参入するのか)まったく分からないし、気にしていないし、気にしても仕方がない。アマゾンを意識して何かをやるということはないですよ。いいサービスをさらに良くして面白い機能を付加していく。これをどんどん進めていきます。負ける気がしないという訳じゃないけど、非常にいい状況だということだけは言えます。

*アマゾンがKindle近日発売のCMを打ち出してすぐに発売したのはどこの端末のことでしょう?
*面白い機能を付加していく、ということは今はそんな機能は「ない」のですね。もし商品哲学においてアップルを見習っているなら、面白い機能は標準でその日に使えるものなのですが。
*そういえばリップサービスという言葉は日本語でなんと訳せばよいのでしょうかね。

参考URL 細かいことで騒いでいるのは少数派ですよ:日経ビジネスDigital