「初音ミク」を受け入れる人、拒否する人。

注意:ここで言うところの「初音ミク」とは初音ミク単体を示すものではなく、それを取り巻く一連の現象を指すものとします。
ニコニコの流儀には反しているとは思いますが、一連の初音ミク騒動に対しての「スタンス」を見ることで、その界隈の「将来性」が見えてきたのではないでしょうか。

端的に表現すると、
初音ミク」を受け入れるということは、未来に希望や夢を持ち続けることができる人や業界。
一方、「初音ミク」を拒否するということは、過去の因縁に囚われ、未来を描くことのできない、夢を持つことの無い人や業界、と判別できるとおもえてならないのです。

正直、初音ミクが、商用レベルでの歌い手になれるかどうかは未だ未知数ですし、その可能性はあまり高くないかもしれません。
ただ、少なくとも「そうなる可能性」は初音ミクの中にあると思いますし、そう思う人たちが、今の初音ミクを育て、進化の一端を担い、未来を作っていくキーとなるでしょう。

一方、初音ミクを「未完成なもの」と切り捨て、拒絶、認めないということは、今の現状に甘んじ、将来おこりえるかもしれない可能性を「すべて認めない」立場であるということになります。

だからTBSはただのネタであるとしか評価しませんでした。
電通secondlifeに泥沼状態です。
Googleも、もはやかつての「何でもあり」のスタンスはすでに無く、既存の既得権団体とねんごろとなることを選んだようです。

一方、一時は王者であったMSNが、検索に初音ミクをアピールするあたりは、まだまだ「成長」「挑戦」を続けることを予感させます。

近い将来、初音ミクという「名前」は時代の中に忘れ去られることでしょう。
でも、その時代には、初音ミクをきっかけに何かに目覚めた人らが、さまざまな分野で影ながら活躍している時代であることを信じています。

そう、かつて X68000という「パーソナルワークステーション」を触っていた世代の人たちが、いまやIT関連企業の内外で、影ならが技術を支えているように、です。

追伸

今の初音ミクに好き嫌いをいろいろ言うのは全体として良いことだと思います。
「嫌い」という立場も、もちろんありだと思いますし、逆に言うとまだまだ改良の余地がある証拠でもあるのですから。