本当の市場調査とはこういうものじゃないんですか?

ファミマで水樹奈々のクリアファイルがもらえるキャンペーン 8/23から2週間限定 - はてなニュース
普通に考えると「ローソンのけいおん」や「セブンイレブンのワンピース」を真似ただけだろ?
と、思われがちですが、結構熟慮した結果のキャンペーンではないかと推測しています。

Qなぜファミリーマートなのか?
A Tポイントによる情報収集が可能のだから。(もしくはそれ以外の手法での情報収集、コンビにだしね)
  水樹奈々ファンの地域別潜在割合の把握のため、全国同時に展開できる必要があった。

Qなぜカルビーなのか
A所帯持ち、家族ありでも「普通に」購入して帰れるメーカー=隠れファンに好都合

Qなぜ大々的にCMをしないのか?
Aサイレントマジョリティの情報収集が目的であるから。
 CMを「打たなくても」反応できるファン層のボリューム調査のため

Qなぜ2個も買わなくてはいけないのか?
Aファンなら6個でコンプリートするから1ファンあたり888円の支出=CDシングル分の支出が可能なファン層の数の把握が目的

上記理由から、きちっとコンサルティング会社が入っての企画だとすると
水樹奈々のCDの潜在販売本数調査が目的のキャンペーンだとおもうんですよね、これ。

ファミリーマートの全店舗数は店舗数|会社案内|ファミリーマートからすると
8468
1店舗あたりクリアファイルが各店舗20枚=7セット弱
1ファンが1セット購入したと仮定するとおおよそ6万人。

この6万人のデータとTポイントシステムで傾向分析できるのであれば、それなりに有用なデータが集まるのではないかと。
(年齢、世代、収入までわかるのかな?)
少なくともTUTAYAはこのデータをいろいろ「利用」できそうですね。

同じような効果を挙げるためには購買層の特定をするためのカードシステムやそれに類するものが必須ですから、
似たようなことをするとそれば、DoCoMo のDCMXや ビックカメラのBigポイントカードと連動したようなキャンペーンでしょうね。

おまけ
ニコニコ動画も「個別認証」システムを実施しているから
どんな世代のどんな個人が「どんな動画」をみているかのデータが取得できているわけですよね。
そりゃアニメ配信サイトもニコニコ動画の申し出を断らないわけですよ。
「お金を持っている人がどれくらい興味を持ってコンテンツを見ているか」について
「生のデータ」が入手できるわけですから。

視聴ユーザー層が金をもっているんのに売れないのなら「宣伝」が悪い
視聴ユーザー層が「お金思っていない」層ばかりなら「企画自体が失敗」と
明確に判断できますよね。

つまり日常の配信が3日に短縮されたのは「金を持っていない層」にばかり受けているからじゃないかなぁと邪推してみます。
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2011/05/013184.html
逆にゆるゆりのほうは「金を持っているファン層」が獲得できた目安がついたからこと、ライブの企画が通ったのではないかと。
http://yuruyuri.com/liveevent/index.html

TVではない、動画配信サイトのメリットって、こういうところにあるんですよね。
そりゃTVは面白くないコンテンツが増えるわけですね。