たまこラブストーリー

要約すると「たまこ」が「好き」とはっきり意志を示すまでの物語。
しかし私の目を奪ったのは、「常磐みどり」。
たまこの一番の友人であり、たまこに告白したもち蔵の幼馴染でもある、彼女こそががこの映画のヒロインとして正しくストーリーの真ん中にいたから、この映画は完成したのだろう。
なによりも今を大事にしていた「みどり」
今よりも「これから」を選んだ「もち蔵」
その二人の間に等距離でいた「たまこ」
3人の関係がゆっくりと、確実に変わっていくことを素直に映像化したのが今回の映画の根幹かなと。

たまこを中心にみていると、微笑ましくなり、
もち蔵を中心に見据えると、「がんばれ」と応援したくなる。
でも一番心を動かされるのは「みどり」
たまこのことを誰よりも見続け、
ときにはもぢ蔵のいじわるもしたりするけれど、結局は二人のことを応援することを選ぶ「みどり」
二人の間を邪魔したくもあり、応援したくもなるみどりの微妙な心情の揺れが、この映画の最大の見どころ。

鑑賞後のさわやかさと、ちょっぴりのほろ苦さの両方が味わえるこの映像は、ぜひ一度は見てほしい出来栄えです。

追伸
でもグッズ価格はボッタくり。
ええ、それでも買いましたよ。会場限定ポップコーン(笑)
たまこにとってはイチゴ味はあっているけど、映画としては「塩味」とのハーフがベストでしょうに。